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2018/02/02 19:43

 みなさま、こんにちは。
 今日もご覧いただき、ありがとうございます。

 本日は、作品を作るための工具についてのご紹介です。
 これら無くして作品は完成しません。野球選手だってバットがなけりゃホームラン打てんでしょ。グローブなくちゃダブルプレーもできないでしょ。いや、菊池ならできるかな?

 ちがう、ちがう!
 私は山田が好きなんです。

 ちがう、ちがう、ちがう!!!
 そんなこと言ってる場合じゃないですよ。
 (プロ野球に興味のない皆さま、申し訳ございません)



 ビーズ手芸といえば、三種の神器と言っても過言ではない工具があります。

  ・丸ヤットコ
  ・平ヤットコ
  ・ニッパー

 とりあえずこの3つがあれば、基本的な作業はできるでしょう。

 例えば「ネックレスの留め具の丸カンが外れてしまったので付け直す」とか、ヤットコが2本あれば余裕です。留め具が外れてしまっただけで修理屋さんに持っていく必要もなくなりますね。修理屋さん、ごめんなさい。
  私がワークショップを開催する際も、この3つの工具をセットにしてお貸ししています。
 
 では、tinytanyが作業する際に使用しているこれらの工具がどんなものなのか、少しだけご紹介いたします。
 簡単ではありますが、こんな道具を使ってアクセサリーを作っているんだなと参考にしてください。

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 「丸ヤットコ」はヤットコの先端が円錐状になっていて、主にピン(9ピンやTピン)を曲げるのに使用します。
 
 私が使用しているのは、「マルト長谷川工作所」の丸ペンチ(たぶん「先細タイプ」だと思われます)で、購入したのは2004年頃。
 当時、二子玉川の玉川高島屋・南館の5階にビーズパーツを販売しているお店が入っていて、そこでブレスレットのキットを購入するのと同時に買った覚えがあります。
 
 キットだけ買っても作れないので、おそらく何もわからなかった私に店員さんが教えてくれたのだと思います。
 
 メイドインジャパンの技術の結晶ですので(新潟県三条市のメーカーさんです)、決して安い買い物ではなかったのですが、今から思えばこの最初のタイミングできちんとした工具を購入したことが私にとってよかったのでしょう。
 
 少し細身の工具ですが、ピン曲げの際に余計な力が入らずクルクルと曲げることができます。おかげまさで、ピンワークは私の好きな技法のひとつとなり、フリンジネックレスなどジャラジャラ系アクセサリーには欠かせない道具となっています。
 
 ヤットコの支点(支点・力点・作用点の支点です)にある馬のマークの「KEIBA」ブランドに感謝です!



 「平ヤットコ」をご紹介する前に、私が2004年に玉川高島屋の店で丸ヤットコと一緒に購入した工具について少しお話を。
 
 この青い持ち手の工具は、「ツノダ」のTCミニラジオペンチ MR-115です。
 ラジオペンチなので力技が必要なときの道具ですが、丸ヤットコと一緒に買ったということは、平ヤットコのつもりで購入したのでしょう。
 
 平ヤットコと形は似ていますが、ペンチの先端がギザギザになっています(挟んだ部材をつかみやすくするためです)。
 ボールチップなどを閉める際はパーツが傷ついてしまう恐れがあるため、使用用途には気をつけなくてはなりません。
 とはいえ、自分のために趣味で作っている間は随分これにお世話になりました。もちろん今でもこのペンチには非常にお世話になっていて、その最たる用途が「ピンの切断」です。
 
 通常ワークショップなどでは、ピン類の切断は「ニッパー」を使用しています。ただ少しネガティブな話ですが、ニッパーで切断するとカットしたパーツがあちこちに飛んでいくのです。本当によく飛びます。
 
 そこでこのラジオペンチですが、ペンチの支点部分で部材を穏やかに切断することができ、パーツが飛んでいく心配がありません。
 
 ということで、これも最初に買ってよかった大切な工具。持ち手部分の青い色が好きなんです。
 ピンを切断するならこの工具!
 ニッパーでの切断パーツの飛び跳ねにお悩みの方は、是非試してみてください。



 「平ヤットコ」はカンやピン曲げした部分を開閉したり、つぶし玉をつぶしたり、台座やシャワー金具の爪を倒したりする万能選手です。
 
 こちらは私が「一般財団法人生涯学習開発財団」のディプロマを取得して技能認定者になった際、スターターキットの中に入っていた工具です。安定感があるので使いやすく、もっとも多用している工具です。
 
 品番を見る限り、先ほどの「マルト長谷川工作所」と同じく、新潟県三条市の「スリーピークス技研」のミニリードペンチだと思われます。さすが三条市!
 
 スターターキットの中には、この平ヤットコとお揃いの「丸ヤットコ」も入っていたのですが、先に紹介したKEIBAの丸ペンチがあまりにもなじみ過ぎていたので、ピン曲げには使用していません。
 丸カンの開閉などには抜群の安定感を発揮するので、用途によって使い分けているといった感じでしょうか。
 
 やはり最初に使い慣れたものがいちばんですね。
 そう考えると、初めて触る道具って大切なんだなと実感します。



 最後に「ニッパー」のご紹介。
 こちらも平ヤットコと同様に、ディプロマを取得した際にもらった「スリーピークス技研」のニッパーです。
 
 tinytanyのアクセサリーはワイヤーワークも多いので、登場回数の多い工具ですが切れ味はいつも抜群。
 ワイヤーだけでなく、太めのチェーンなども簡単に切ることができます。
 不本意なことに私の使い方が悪く、ニッパーのバネにあたる部分が割れてしまいましたが(本来はヒラヤットコと同じように、中央部分にオレンジ色のバネがあります)、使い勝手には殆ど影響はなく、今も快適に使用しています。
 
 ラジオペンチの箇所で「ニッパーでピンをカットすると、破片があちこち飛んで行ってしまう」と記載しましたが、ワークショップなどで作業をする人が複数いる場合は、そのことで注意が必要です。
 自分を含めて、周りの人が切断したパーツを踏んだりするなどして怪我をしないように、ピンの破片になる部分を必ず下敷きなどに向けて、カットしたときに飛んでいかないようにしましょう。
 手作りも常に思いやりが大切です。



 さて、これらの工具が揃ったところでビーズワークを始められそうですが、できればもうひとつだけ揃えたいものがあります。
 それは作品作りをするときに作業スペースとして使用する「下敷き」です。
 
 ビーズパーツなどを販売しているお店に行けばあるので、工具や材料を買いに行ったときに一緒に購入しておくといいでしょう。
 私はパーツ屋さんで販売しているいちばん大きなサイズのものを複数枚買って、作品ごとに材料を並べて使用しています。
 
 ナイロン素材でスポンジのような感触ですから、ビーズパーツが転がってしまったり、無くなってしまうのを防いでくれます。
 メーカーによっては、蓋付きのパレットのような形状になっているものもあるので、そうすると作業の途中の状態を保存したまま中断することができて便利です。
 
 保管する際に二つ折りなどにして長時間放置しておくと、折れ癖がつきやすく表面がデコボコしてしまうことがあるので、私はゆくる丸めて書類ボックスに入れています。
 ストレスなく効率的に作業するためには必要な道具ですので、小さくてもとりあえず1枚は持っていたいアイテムです。

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 ということで、ビーズワークの最も基本的な道具である、丸ヤットコ、平ヤットコ、ニッパー、下敷きについてご紹介してみました。
 最近は安価で手に入る工具もたくさん販売されているので、ご自身の用途や使用頻度に合うもので揃えられるといいと思います。私も最初は何もわからずに買っていたのだなぁと、これを書いて改めて認識しました。
 道具との出会いも、ご縁なのかもしれませんね。
 
 これから手作りを始めたい方の参考になれば幸いです。

 ご清聴、ありがとうございました!



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